のっぺし

のっぺし。アフィリエイトする。

朝は普段なんも考えてない時は向こうから勝手にやってくるものでまあ憎たらしいやつであるんだけど。

夜勤をやってる時は違って。

もっと能動的なもんで。

夜勤の時に迎える朝は、夜を無理やり引っぺがしてこじ開ける感じだ。

利用者の居室から別の利用者の居室へ小走りで通り抜ける廊下の窓からちらっと見る朝焼けは信じられないくらい赤くて、ちょっと驚く。

そして、ああだいぶ剥がれてきたなと思う。

ということで、皆さん。

おはようございます。

おつかれさまでした。

おやすみなさい。

梅雨の東京、夏の東京

湿度が100%なら泳いで都心へ行く。

ビルは海の底に生えているサンゴなので、動かないけれど生きている。

油断してゆらゆらと漂っていると、ビルが触手を伸ばしてきて私たちは捕まってしまう。

何が東京だ。何がビルだ。オニヒトデに喰われてしまえ。

夏はすぐに来て、日差しは容赦なく、ビルの間に干からびた巨大なオニヒトデがいくつも挟まっている。

そのさらに隙間を縫って私たちは歩いていく。

確かに異様な光景だけれど、私たちは3日で慣れた。

熱中症に注意。熱中症に注意。熱中症に注意。

鯖の記

砂漠で生まれた鯖は足が速いので陸上競技を始めた。砂漠には砂しかないので走りづらい。それでも走り続けた彼は、初めて走った砂のないトラックで目覚ましい記録を残した。砂の中で走り続けたことで強靭な足腰を手に入れたのだ。遂に、鯖は東京オリンピックに出場するのだ。

砂漠も暑いが都会も暑い。アスファルトの照り返し、最終コーナーはあと少しあと少し。無理がたたった鯖はどろどろぐっちゃぐちゃ。

腐って溶けていく鯖が最後に見たのは、ゴールテープを切る〆さばの後ろ姿だった。

ビーバーに聞け

リムーブするなミュートしてんじゃねえぞ

俺だけをフォローして100回ファボったら

スマフォおおを海に投げすてろ砂浜じゃダメだろ干からびたオキアミをフナムシが食ってる防波堤でやれ

世界にジャスティンビーバーと俺だけだったらどっちを選ぶかをダム建設作業中のビーバーに聞いた

「まあなんか親近感あるしジャスティンかなあ」

プラスチックケース

我々の文明とはつまりプラスチックケースであったと評価されるであろう。プラスチックケースを大事に抱えて、プラスチックケースを交換しあい。プラスチックケースを着て、プラスチックケースで食べる。プラスチックケースから墓場まで。ゆりかごからプラスチックケースまで。進む進む埋め尽くす。血の通ったプラスチックケース。温かい。温もり。プラスチックケースの雫がポトリ。